第22章 俺の
ー朱莉ー
翔陽と飛雄の速攻の成功率はまだ7割程度。
チームとしてもうまく歯車が噛み合ってきたけど、勝利には繋がっていない。
「よぉ、べーにちゃん」
語尾にハートが付いているような甘ったるい声。
ズシッと肩に感じた重み。
「重い退けろハゲー。」
「俺はハゲじゃありませーん」
「やっくん呼ぶぞ。」
「ほんと物騒な子だな」
やれやれと離れたデカイ図体した彼を見上げる。
「もうちょっと普通に話しかけられないワケ?クロ。」
「俺好きな子にはアピールしまくるタイプなんだよね」
「ヘイヘイヘーイ!べに!ひっさしぶりだなぁー!元気してたかー?」
クロの影からにゅっ、と顔を出したコタ。
「うっわ、、、うるさいの増えた、、、」
なんかもう体力なくなりそう。
誰かへるぷみー。