第21章 取扱説明書?
「えーと、、、つまるところどう言う事なんだ?」
頭に浮かんだ疑問を口にすれば先程のマシンガントークは何処へやら。二人とも口篭る。
「あ、あの、みみ貸して、、、」
ほんのり顔を赤らめ言う朱莉の口元に耳を寄せる。
恥じらいを含んだ言葉で言った。
「せ、せいりなの、、、。」
「っ、」
単語の意味を理解して顔に集まる熱。
女兄弟のいない俺には全く縁のなかったこと。それに直面した今、ちょっとしたフリーズ状態に陥る。
「ちょ、ちか!だいちフリーズしてる!」
(大地さん初心だなー。)
縁下に揺さぶられ正常な思考が戻る。
その後縁下に聞いた話だと、その、、、生理中の朱莉は薬をちゃんと飲まないと痛みのせいで不機嫌のバロメーターが最高潮になるらしく、予備で縁下も薬を持っているんだとか。
「それは分かったけど、腰ってのは?あとトマトジュースって、、、」
「コイツ生理痛酷くて腰にも痛み来るんです。トマトジュースは痛みの緩和に効くらしくて」
なるほど。
こうして俺の中の『紅林朱莉対処法マニュアル』に新しい項目が追加された。