第21章 取扱説明書?
「お疲れさぁしたー!」
「授業遅れんなよー」
その後も結局連絡はないまま朝練が終了し、スガと二人で昇降口へ向かった。
「んー?あれ朱莉じゃない?」
「お、本当だ。」
ノロノロと歩く朱莉の姿をスガが見つけた。
くそっ、俺が先がよかった、、、
どうせ追いつける距離だし走るのも変だと思ってそのままスガと並んで歩いた。
「朱莉おはよう。今日どうした?」
「、、、はよ。」
チラっと俺の方を一目見て発した言葉はそれだけだった。
「、、へっ?」
「大地何かしたの?」
「何もしてないよ。してたら謝ってる。」
「確かになあ。」
疑問に思ったまま教室に向かった。
朱莉の席に目を向けると机に突っ伏して顔を髪で隠していた。
「あかりー?」
「、、、、、。」
反応もなし。
あれマジで俺何かしたっけ!!?
それだけが俺の頭を支配した。