第20章 コイビト
「ねぇだいち、、、。」
澤「ん?どうした?」
いつもと同じ、優しい声。
あたしの大好きな声。
「あたしと付き合ったこと、、、後悔してない?」
澤「な、んで、、、そんなこと、、、」
「、、、ごめん。忘れて。」
今のあたしはおかしいんだ。
弱気な心がとめどなく溢れてくる。
いつもみたいに上手く表情作れないの。
澤「あかり、、、」
ごめんね。そんな顔させたい訳じゃない。
泣きそうな顔しないで。
何回でも謝るから、お願い。
澤「後悔なんてしてない。俺は朱莉と付き合って後悔なんてしない。」
そう言い切ってくれるだいち。
その優しさに甘えて
また君を傷つけてしまうんだ。
あぁもうほんと、、、
「ごめんね、、、。」
こんなあたしなんか消えちゃえばいいのに