第20章 コイビト
澤「ッなあ!!何があったんだ!」
大地は慌てて駆け寄り俺に状況説明を求めた。
澤「殴られたってどういう事だ!!」
部活でもあまり取り乱さない大地がここまでなるなんて、朱莉のことすげー大事にしてんだな、、、。
けど、
澤「スガッ!!」
菅「、、、ごめん大地。俺の口からは言えない。」
朱莉と約束したから。
菅「朱莉に直接聞いてくれるか。」
素直に教えてくれるとは思わないけどな。
澤「、、、分かった。」
何かしらを察したのか、大地は素直に引き下がった。
その日、放課後まで朱莉は教室まで戻ってこなかった。
掃除をしている大地より一先に保健室に足を運ぶ。
菅「朱莉ー、流石に長いから!」
「んー寝てた。」
菅「ったくよぉ」
「、、、スガ。」
菅「ん?」
「黙っててくれてありがとね」
なんだろうな。
菅「最近お前にお礼言われすぎてなんか怖い。」
「よし、二度と言わねぇ」
こうじゃないとお前らしくないよ。