第19章 二人の始まり
その後も何度か話し掛けようと試みた。
けど、
「だい「スガーさっきの攻撃のさー」、、、」
「だ「清水!スコア見せてくれ!」っ」
ことごとく
拒まれ続けた。
周りだって不自然だって気づいてる。
それでも変わらなかった。
もうあたしの話すら聞いてくれないのか、、、
だったら、
「もう、いいや。」
ぜんぶ、無くしてしまおう。
いまある気持ちも、捨ててしまおう。
小さく呟いた言葉は、近くにいたスガとちかには届いたようだ。
でも、もういいよ。
元々、もう持つつもりの無かったモノだ。
今から捨てたって遅くない。
そして、もう持たない。
そう思ったら、急に胸が苦しくなった。
息の仕方が分からなくて、喉からヒュッっと変な音がした。
喉を締められるような感覚がして
思考が、恐怖に支配された。
「べに、、、べに!」
ちかの慌てた声が聞こえる
「ちか、、、ちか、ちかぁ、、、」
苦しむ胸を抑えて、必死にちかを呼んだ。
ごめん、もう、ムリ、、、
誰かの腕に抱かれて気を失った。