第19章 二人の始まり
話を、しなくちゃ
そう思って口を開いたとき「よっしゃー!今日もやんぞおらぁー!!!」空気を読まない坊主とチビが乱入
田「べにさん!チワーッス!」
「うん、、、おはよ。」
タイミングを、完全に失ってしまった。
時間が経つにつれて続々と人が集まってくる。あたしはマネージャーとしての仕事をしに向かった。
それを、
ちかは何も言わずただ見ていた。
手分けして行われる準備。
その間、練習のこととか備品の事とか話してたけど、大丈夫だよね?気づかれてないよね?いつも通りの顔出来てるよね?
不安で乱れる心を落ち着かせ、すうっと息を吸えばホラ、“いつものあたし”
出来上がったボトルをカゴに詰め、3人で体育館へ運ぶ。
清「ドリンクできました」
潔子が声をかけてから入れば、いつもだいちと一番最初に目が合うはずなのに今日は頑なにあたしを見ようとしない
一人ひとりドリンクを手渡して、だいちの所にも持っていこうとした
んだけど、、、
澤「清水ー、ボトルくれるか?」
清「え、澤村、でも、、、」
澤「いーから」
あたし居たの、見えてたよね?
なんで?
そっか、避けられてる、のか、、、
ツキン、とココロが痛んだ。