第18章 夏の終わり
縁「お前さぁー」
「んー?」
縁「大事にされとけとは言ったけど、、、
ダラけていいとは言ってないぞ。」
「ちかのベッドふかふかなんだもーん。」
縁「問答無用だ。どけ。母さん呼んでる。」
「ん!行く!」
ちかママに呼ばれて客間に行くと白地にピンクや赤の花が散りばめられた綺麗な浴衣があった。
マ「朱莉のお母さんの実家から送られてきたものよ。」
母方の実家はそれなりに気にしてくれているのか、たまにモノを送って来てくれる。保管先は大体ちかの家の押入れだけど。
それを使ったりすることはあまりなかった。
「きれー、、、。」
マ「でしょう?きっと朱莉に似合うわ。」
「こんな綺麗なの、、、あたしに似合わないよ。」
マ「そんなことない。きっと似合うわ。ほらいらっしゃい?」
されるがままどんどん着つけられていく。
マ「ふふっ、女の子らしい身体になって。恋でもしてるのかしら?」
「、、、してないもん、、、。」
ーその頃、力&父ー
パ「朱莉が恋、、、ううぅ、、、」
縁「父さんうるさい。」
パ「変な男だったら許さん!!」
縁(大地さんなら平気だな、、。むしろ歓迎されるやも、、、)
どこぞの頑固親父の様なセリフを口にする父を横目にそんなことを考えていた。