第18章 夏の終わり
ー菅原ー
次の日、いつも通り練習を終え自主練に入ろうとしていた時、
澤「ちょっといいか?」
大地が声を上げた。
澤「まー、みんな知ってると思うが、3日後花火大会がある。__で、2・3年年は分かってると思うが、毎年バレー部は全員で参加している。今年は__」
「「もちろん行きましょう!!」」
大半が行くと盛り上がる中、冷めた人物が一人。
月「僕はパスで。人混み苦手なんです。」
日「月島連れねーな!」
山「ツッキーは人酔いしちゃうんだよ!」
月「山口黙れ。」
山「ごめんツッキー!」
ああこれはきっと来ないなとみんなが思った中、朱莉が月島に話しかけた。
「えー、蛍来ないの?」
月「行きません」
「つまんない」
月「僕いなくても盛り上がりは変わらないじゃないですか」
相変わらずの皮肉っぷり。それでも諦めないのが朱莉クオリティ。
「あたしはつまんない。蛍、お祭り行こ?」
滅多に御目にかかれない朱莉の対大地以外への甘えたモードでのお願い。激レアだぞ月島。これ逃したらこの先見れるか分からないぞ。
月「そ、そこまで言うなら行きマス、、、」
普段なら向けられないデレにたじたじになる月島はまぁ何というかオモシロい!!
冷静沈着、って言葉が似合う月島は滅多にそういう面を見せないから余計なんだろうな。
きっと朱莉もそれを分かってて仕掛けたんだろうけど。
ほんとアイツおっかない。