第17章 春高一次予選
てるしーとの出会いは本当に偶然だった。
いつだったかな、確か高1の頃だった気がする。
その頃のあたしはバカみたいに荒れてた。あ、もちろん“外”でのこと。だからちかが知らなくても無理はないんだよね。
見た目が“こんな”なあたしはよく先輩や他校の奴に目をつけられてた。「1年の癖に生意気だ」ってね。
喧嘩売られるなんて漫画の中だけだと思うでしょ?そうじゃなかった。リアルだった。
その時はちょうど3人相手だった気がする。
しかも男。理由?確か俺の彼女に手ェ出したとかだった気がする。あ、物理ね?
やられたからやり返しただけなのに理不尽極まりないよね。しかも足引っ掛けて転ばしただけだったのに。
んでまぁ、そいつの彼氏がお友達引き連れてお礼に来たらしいんだけど、その時すごくイライラしてて手加減無しで相手しちゃって
最後のひとりを地面に転がしたとき
1人の男の子が通りがかったんだ。
照「おねーさん何してんの?」
それが彼、てるしーこと照島遊児だった。
「あー、、、プロレスごっこ?」
照「いや喧嘩でしょ?見てたからね?」
見てたならなぜ聞いた。
これ脅されるパターンかなーなんて思ってたら目をキラキラさせてこう言ったのだ。
“友達になって!”