第17章 春高一次予選
全ての試合を消化した後、荷物をバスに積み込んで帰る準備を始めた。
「「潔子さん荷物お持ちしますっっ」」
清「もう大体持ってもらったから」
チャンスと言わんばかりに話しかけた2人をバッサリと一刀両断する潔子。なんとお強い。
澤「おーい、行くぞー」
そしてだいちよ、もう少し優しくしたげて。
清「私最後に忘れ物無いか見てから行くから、仁花ちゃんと朱莉も先行ってて」
谷「ハイッス」
「りょー」
ビシッと敬礼するやっちゃんと気の抜けた返事をするあたし。正反対な二人並んで階段を下りていく。
階段を降りた先では飛雄が翔陽の“ホギャ”についてディスっていた。
田「ホギャッ」
西「ホギャッ」
面白半分で真似をする龍と夕。それに気づいたちかが不気味なほど優しい笑顔を浮かべて龍たちに問いかけた。
縁「そういえば、お前ら夏休みの課題は大丈夫なんだよな?」
「「ホギャア!!」」
本家もびっくり見事なホギャッ頂きました。
縁「助けないからって言ったの覚えてるよな?な?」
山「縁下さんつえぇ~」
表情と言葉の威圧感合ってませんよおにーさん。
そしてふと、やっちゃんの前を歩いていた翔陽が足を止めた。
谷「?日向、どうかした?」
日「これでやっと、大王様とかウシワカジャパンと同じ土俵だ、、、!」
実感するように手のひらをグッと握りしめたあと翔陽は大声を上げて忘れ物を取りに行った。
忙しない奴め。
ん、
、、、何か忘れてるような、、、まいっか!