第17章 春高一次予選
谷「やったああああ!!フジクジラいなくても勝ったああああ!!」
子「フジクジラって何!?」
うちのやっちゃんと烏養元監督の教え子達が抱き合うくらい仲良くなったとかフジクジラの事とかはとりあえず置いておこう。
美「、、、私のチームも、大きい相手に勝てるんでしょうか、、、?」
小さくては大きい相手に勝てないと思い込んでいた先生も、考えを改めさせられたらしい。
元「不利なのは確か。だが、戦い方は必ずある。すべて正しい事とは限らないし、それが正しいかなんてずっと先にならんと分からんかもしらん。」
正しいか正しくないかはやって見ないと分からないし、人によって異なる事だから。
元「それでも“考える事”には必ず価値があると思ってるよ」
それだけ言うと教え子たちを引き連れ、ギャラリーを後にした。
子「やっちーまたね、ばいばい!」
やっちゃん随分懐かれたね。いつの間にそんなコミュ力身につけたんだい?
子「赤いおねーちゃんもばいばい!」
「えっ、赤いおねっ、ばいばい、、、?」
子供に懐かれるという経験のないあたしは慌てるわ疑問形だわで散々だった。
あー翔陽くんよ、コミュ力分けてたもれ。
そんなことを思いながら子供たちに小さく手を振った。
全ての試合が終わるまで選手達のクールダウンの手伝いや他チームの情報収集にワタワタと走り回った。
だって夕とか飛雄とか翔陽とかよく分かんないところに行くからさぁ、、、はぁ、。