第4章 おべーんきょ!
先「お前が勉強だと?」
「したら悪い?」
先「お前のような不良生徒が。」
紅林の表情が一気に不機嫌になった。
「あたし、成績常に上位ですけど?」
先「どうせ不正でもしてるんだろう?」
「だとしたらソレ見つけらんない先生方はおメメ付いてるんですかぁ?」
スッと立ち上がり嘲笑うように反論する
先「相変わらず口の減らないダメ生徒だ。
澤村。お前のような優秀な生徒がそんな落ちこぼれと絡んでいては良いことないぞ。」
そう言って教室を後にした。
「ごめん。さーむら。邪魔した。」
止める暇もなく荷物を持って教室を出てしまった。
最後まで彼女の表情は見えなかった。
菅「大地?どしたの?」
澤「なぁ、スガ。紅林のこと、何かしらないか?」
菅「いきなりどうしたんだ?」
さっきあったことを話すとあのハゲ、、、と呟いたあと「少ししか知らないけど」と前置きをしてから話し始めた。
菅「前にお気に入りの話したよな?」
澤「あぁ。」
菅「朱莉のお気に入りの基準は、見た目で判断するやつかどうかなんだ。だから見た目で判断しなかった大地や日向たちは気に入ったらしい。」
澤「見た目で判断する奴は嫌い、、、か。」
菅「前は、もっと酷かったんだよ。人間嫌いって感じで。今はだいぶマシ。」
ふーん。と答えたものの、もっと知りたいと思った。