第17章 春高一次予選
前の試合が終わり、いよいよあたし達烏野の試合。
澤「前の試合終わった。行くぞ。」
ベンチに入れるマネージャーは1人だけ。だから彼らとは一緒に行けない。
「いこ、やっちゃん。」
谷「あっ、はい!」
がんばれ、
小さく呟いた言葉は体育館に響く歓声にかき消されてしまった。
キャラリーに登ってコートを見れば、龍がお坊さんのようになっていた。
、、、龍もガラ悪いけど相手チームも見た目ガラ悪いなぁ。
そうこうしている内に公式ウォームアップは終了し、選手がコートに整列し始めた。
試合が始まる前の少しの静寂が緊張感を煽り、初めて味わうドキドキに手すりを掴む手に力が篭る。
ピーーッ
「お願いしアース!!」
笛がなった直後に響く大きな声。
いよいよ始まるんだ。
一旦ベンチに集まった彼らは話をした後円陣を組んだ。
「烏野ファイ」「オース」
谷「オース!」
両チームのスターティングオーダーを確認している時、烏野の応援らしきおじさんが誰かに声をかけた。
大野屋「アンタも見に来たのか!烏養先生」
「おー」
うかい、、、?うかいって、あの烏養?