第17章 春高一次予選
試合当日
前回大会のインハイ予選で青城とフルセットで互角にやりあったという記憶があるからか、他校からの注目を集めていた。
中学時代から有名だった飛雄、夕。
パワー型アタッカーとして知られる旭、龍。
及川のサーブを上げられるだいち。
烏野一の身長を誇る蛍。
低身長ながら強豪校を引っ掻き回す翔陽。
美人マネと有名な潔子。
そして、やっぱりどこにいても悪い意味で視線を集めてしまう“あたし”。
今回も聞こえてくる噂は決して良いものではない。
沈むココロを無理やり持ち上げて、車酔いをしてしまった部員達の世話に向かった。
忠は心做しか触覚がショボンとしてる気が、、、
「あーもう、ホラホラ手ぇ出して?」
旭から順番に車酔いに効くと言われているツボを押していく。
東「、、、少し楽になった。ありがとな、朱莉。」
「どういたしまして。大事なエース様だもんね。」
そう言うと旭は頼りなく笑ったから背中を叩いておいた。
緊張感のない彼らは翔陽のリバースネタではしゃいでいた。
ホントに大丈夫なんですかね、、、?
心配になりました、まる