第16章 お肉争奪戦
ー朱莉ー
食材もきれいさっぱり無くなり、全員で片付けをしている時、プリン頭と猫っ毛が二人仲良く並んでしゃがんでいるのが目に入った。
「研磨、けーじ、何してんの?」
好奇心に負けて後から覗き込むと
「、、、アリ?」
食べ終わったスイカに群がるアリをジッと見つめていた。
「アリ、見てるの?」
孤「うん、見てる。」
赤「はい、見てます。」
「それ、面白い?」
赤「面白くはないです。」
孤「でも飽きない。」
聞かなきゃ良かったなっておもった。
片付けも荷物の整理も終えて、宮城に帰る時間。
日「自分が弱いのは嫌だけどさぁ」
影「あ?」
日「自分より“上”が沢山居るっつーのは、
ちょーーおわくわくすんなーっ」
影「? ??」
翔陽は何も無い道を行くより、壁や障害物がある道を行く方が楽しいみたいだね。
黒「__じゃあ、またな。」
澤「おう、また。」
こっちの学校の人達に見送られて、あたし達は宮城へと帰った。
ー夏休み合宿遠征 全日程終了ー
宮城に帰ってからLIN〇が鳴り止まなかったのはまた別のお話。