第16章 お肉争奪戦
パタパタと走りやっちゃんのところに行くと、あたしよりも遥かに背の高い巨人共がわらわらと群がっていた。
なんだよあれ、進〇かよ、
「あたしのやっちゃんに手ェ出さないで頂けますー?」
東「あっ、朱莉!?そそそんな!手出すだなんて!」
「旭、、、分かってるから。例えだから。だから落ち着け。」
180の男がワタワタと慌てるところなんてちょっと見たくない。
東「うっ、ごめん、、、」
「やっちゃんはお母さんたちのとこ行けばもらえるから行ってきな?」
谷「シャ、シャチ!」
(((シャチ、、、?)))
やっちゃんを逃がすと、今度はあたしが巨人に囲まれた。
うっへぇ、でけーな。
動揺なんてしないけど、ただ、
身長分けろ下さい。
「ん、旭ちょっと屈んで。」
東「え、いーけど、、、」
あたしの目線より少し上に来た旭の頭から小さな糸くずをつまみ上げた。
「ゴミついてたよ?」
ぺいっとその辺に捨て、上げられ始める頭を両手でわしゃわしゃと撫でた。
東「ちょ、やめっ、朱莉!?」
「おつかれーかっこよかったー。」
旭の髪の毛ふわふわする。ムカつく。