第16章 お肉争奪戦
ジュージューと美味しそうに焼けるお肉に野菜達。
おいしそーだなーって思うけど生憎あたしはあの巨人の密集地帯に突入とか無謀な事するつもりは毛頭ない。
かと言ってあの女子力の塊みたいなマネちゃんずの中に混ざるのも気が引ける、というか落ち着かない。
めんどくさー、、、
蛍や忠、研磨たちと一緒に体育館の入口の階段に腰掛けていた。
否、寝っ転がっていた。
「けーいー、日差し暑い。もうちょい右。」
月「なんで僕があなたの日除けに使われないといけないんですか。」
「蛍がそこに居たから。」
月「キリッとした顔で言うことじゃないですよね」
はぁっ、、、と溜息をついたものの蛍は何も言わず憎き日差しを遮ってくれた。
「蛍、ありがと。」
月「ドウイタシマシテ。」
しばらくそうして涼んでいると突然なんて言うか、危険察知能力?みたいなのが働いた。
「逃げる。」
山「え?」
どこも危険な気がするけどとりあえずお母さんたちのところに逃げよう。
ごめんね蛍、日除けになってくれたのに。
君たちの事は忘れないよ、3秒後くらいまでは。