第16章 お肉争奪戦
試合が終わって段々人が集まり、忙しさはピークに達して来た。
火を起こして、喧嘩にならないように均等にお肉を配って、お代わりのお肉も用意して、、、
すっげえたいへん。
やっと全員にお箸と皿が配られ、お肉もイイ感じに焼けてきた。
猫「__オフンッ、1週間の合宿お疲れ諸君!」
「「「したーッ!!」」」
猫「空腹にこそ、ウマいものは微笑む。
存分に筋肉を修復しなさい。」
「「「~〜!!いただきますっ!!!」」」
挨拶と同時にみんな飢えたケモノのようにお肉に飛びかかった。
無気力たちはそれを無表情で見守っていた。
飛雄は喉に詰まらせてけーじに飲み物もらってるし
コタはクロからお肉を横取りしていった。
福永くんは焼く専としてトングを両手に持ちお肉を見つめていた。
今は敵も味方もカンケーなく
ただこの時間を楽しんでいる。
その“輪”の中に、どうやって入っていけばいいのか、あたしは分からない。
“輪の外”がいつも、あたしの場所だったから。
でも、今はあの時とは違う。
仲間って繋がりがあるからか、寂しいって感じない。
なんだか不思議。