第14章 必殺技
月「あのー、まだですか?」
15分たっても終わらない醜い争い。
子供じゃないんだから。
黒「だって木兎はベにちゃんおんぶしたろ!なら俺に譲れよ!」
木「おめーは怪我の手当してもらったじゃんかよ!」
赤「じゃあ間取って俺が。」
灰「じゃー俺も!」
「「お前らは黙ってろ!!」」
あーめんどくさ。
月「そんな事してるなら僕運んじゃいますよー?」
「「それはダメ!!」」
月「なら早く決めて下さい」
いっその事澤村さん来てくれないかなーなんて
いやそれよりもべにさんが起きてくれる方が手っ取り早いんだけど。
「んっ、、、うっさ、ぃ、、」
まさかの通じたパターン?起きる?
少し目を開けたべにさんは寝ぼけているのか見たことの無いくらいふわりと笑って
「けーだぁ」
月「、、、え?」
べにさんは確実に僕を見てたし、目もあった。
つまり、僕を呼んだってコト?
しかもあんな笑顔で。
当の本人はもう眠りについてて真相は分からないけど、これはチョットやばい。
僕も遂に“そっち側”の仲間入りになってしまった。