第14章 必殺技
ー月島ー
えー突然ですが、これはハッキリ言うべきなんでしょうか。
実を言うととても面倒臭いです。何言ってんのこの人。って顔したくなるほどに面倒臭い。
だって昨日の夜の話をするって事はあの大人気ない醜い争いの話もしなくちゃいけなくなるワケで、、、
これが知れたら僕にもきっととばっちりが飛んでくるハズ。あーそんなの勘弁。
月「もし何かあったら僕のこと庇ってくださいね?」
「そんな約束させられるほどって一体何があったんだよ。分かったけど。」
月「じゃあえっと、、、____」
昨日の話を簡潔にまとめよう。つまるところ、べにさんは日向が木兎さんから必殺技(笑)を伝授されたあと少しして寝てしまったのだ。
それもご丁寧に椅子から降り、僕のタオルを枕替わりにして。
それにいち早く気づいたのは誰だったか、皆すぐにべにさんの周りに集まった。
黒「このクソ可愛い生き物俺がもらっちゃダメかな?」
月「許可が下りると思ってるんですかアンタは」
黒「うんツッキー俺先輩ね?」
この時はまだ良かった、、、と思いたい。