第14章 必殺技
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そう思うのに試合は終わりを迎えた。
結果は音駒の勝ち。
やっぱりまだ壁は高いって思い知らされた感じがする。
灰「べにさーん!俺のスパイク見てくれました??」
「見てたって。レシーブミスもしっかりとね」
灰「そっ、それは見ないでくださいよぉ、、、」
「スコアつけてんだから無理だろ。あほか。」
あたしよりもずっと背の高いのにすごく子供みたい。
「灰羽は、「リエーフ」ん?」
灰「俺はリエーフです!」
呼べと言わんばかりにキラキラとした目を向けられ、後ずさりしそうになるもはぁっ、と溜息をつき
「リエーフ」
確か意味は獅子だと翔陽から聞いた。
名前の意味からは似つかわしくない人懐っこい笑顔を浮かべて「ハイっす!」と返事をした。
「子どもみたい、、、」
灰「んな!オレはもう大人ですよ!」
「どう見てもガキだ馬鹿!」
夜「どっちもガキだ!!!」
ぎゃいぎゃい騒いでいたらやっくんに怒られた。解せぬ。
リエーフは回し蹴り、あたしは頭にチョップを受けた。
「うぅ、、、やっくんいたいよ、、、」
頭をさすっていると後ろからチョイチョイとシャツを引っ張られる感じがして、振り向くとそこには
「孤爪、、、?」