第13章 黒尾
べにちゃんより少し遅れて体育館に入ると心配そうに駆け寄って来るチームメイトたち。
灰「クロさぁぁぁぁぁん!!!」
山「大丈夫っスかぁぁぁぁぁぁ!!!」
夜「怪我大丈夫なのかよ」
やかましいのは一旦置いておくことにしよう。
黒「痛みが引くまでプレー禁止令出た。」
夜「マジか」
孤「壁に突っ込むのが悪いんだよ。」
黒「分かってるから言わないで研磨くん!!」
監督の元へ向かい怪我の状態を報告するとベンチから試合を見ているように言い渡された。
木「へーい黒尾!怪我したんだって?」
澤「背中打ったって聞いたけどどうなんだ?」
黒「痛みが引くまでプレー禁止!だってよ。夜には痛み引くだろうけど午後は無理っぽいな。」
木「だぁーつまんねー!」
澤「まぁ無理はしない方がいいからな」
両極端の二人の返事を聞きつつ周りに視線を動かした。
黒「なぁべにちゃんは?先に戻ったはずなんだけど」
木「あー、それなら今、、、」
不機嫌丸出しの澤村、珍しく気まずそうな木兎の視線の先を向くとそこには大きなバスタオルを被りながら鳥野の控えの6番君に慰められるべにちゃんがいた。
あ、だから澤村はこんなに不機嫌なのね。