第12章 眩しい
結局その日は大事を取って休まされ、仕事をすることは出来なかった。
これじゃあ本当にお荷物じゃないか。
独りでいればいるほど思考は悪い方に悪い方に向かって行く。
独りになりたい
けど、誰かにいて欲しい。
そんな矛盾した二つの気持ちがココロとカラダをごちゃごちゃに掻き乱す。
カーテンの隙間から見える外はもう暗くなっていて、大分長い時間ここにいた事を示していた。
今頃みんなごはん、かな?
くぅぅ〜っと鳴るお腹に、動かなくても人間は食べ物を欲するのかと少し嫌気がさした。
コンコンッっと扉をノックする音が聞こえてさっと髪を整えると、お盆に今日の夕食であろう料理たちを乗せただいちが入ってきた。
澤「夕飯。一緒に食おう」
困ったように笑うだいちを見て、こんな顔をさせているのはあたしなんだよなーって思って、また胸が痛んだ。
「、、、っうん。」
たった一言言うだけなのに口は上手く動いてくれない。