第12章 眩しい
「あの、、、それは、、その、、、」
言い訳も何も浮かんでこない。
だってなんで言わなかったのかなんて分かんないんだもん。
言わないのがいつものあたしだから。
澤「俺達がどれだけ心配したと思ってるんだ。」
分かんないよ。
なんであたしなんか心配するのかなんて。
「ごめん、、、なさい。」
だからこんなありきたりな言葉しか出てこない。
澤「こいつらだって、黒尾や夜久だって、木兎や森然も生川のやつらだって必死に探したんだぞ!?」
なんで、
なんであたしなんかに必死になるの、、、?
澤「、、、ッ頼むから、、、もう勝手に居なくならないでくれっ、、、」
苦しそうに、願い、乞う様に、
だいちはあたしを抱きしめた。
「ごめん、なさい。」
それでもやっぱり、あたしの口からはそれしか出てこなかった。
ただ一つ分かったのは、
またバレー部に迷惑を掛けてしまったということだけ。
夢の中のあの言葉が頭をよぎった。