第12章 眩しい
スパーーーンッと勢いよく開いた保健室の扉。
おいおい壊れんだろ。
「ベに大丈夫かあぁぁあ」
「ぜんばいいいいい」
「生きてるかー?」
「熱中症とかアホですか」
「べにさぁーーん」
開いた扉と同時に流れ込んできては一斉に話し出すアホ。
「あたしは聖徳太子じゃねーんだぞ。ちか心配し過ぎ。翔陽声デカイ。スガは黙れ勝手に殺すな。蛍もアホとか言ってんな。龍と夕も声でけえ。」
菅「聞き取れんのかよ!!!」
山「ベに先輩スポドリどうぞ、、、」
「忠ありがとな。お前は最高にいいやつだ。
それにしても、あたしなんか心配しなくても良かったのにー。」
そう言った時ふと、1番心配してきそうな人の声がしないことに気づいた。
保健室内にいる部員達を見回すと、扉の入口にひどく怒った顔をしただいちがいた。
「あっ、、、えと、、、」
上手く言葉が見つからなくて、どもってしまう。
するとツカツカとベットの所まで歩いて来て、みんながサッと道を開けた。
澤「なんで何も言わなかったんだ!!!」
初めて、だいちに怒られた。
聞いたことの無いほど、大きな声だった。