第12章 眩しい
『お前の様な生徒がバレー部に居てはバレー部にとって良い影響がない。さっさと辞めなさい。』
『お前のような不良生徒、バレー部だって迷惑に決まっている。』
『足を引っ張るな。』
『お前なんぞいらん。』
____あぁ嫌だ。
夢でまでなぜこんな事を言われなきゃいけないんだろう。
夢でくらい幸せなことを見せてくれたっていいじゃないか。
自分の目から涙が零れたことでふと目が覚めた。
谷「っベに先輩!?」
見慣れない白い天井にアルコール消毒の匂い。
心配そうにあたしを覗き込むやっちゃん。
あぁそうだ。あたし倒れたんじゃん。
、、、また、迷惑をかけてしまった。
谷「先輩大丈夫ですかっっっ??」
泣きそうな勢いであたしに迫るやっちゃんを見たら罪悪感でいっぱいになった。
「ごめんね、やっちゃん。もうへーき。」
ぐっとベッドに手をついて起き上がろうとした時
保健室に向かって来るたくさんの足音が聞こえた。
「まさかだよね?」
谷「そのまさかです」
今から起こるであろうことに深い溜息がこぼれた。