第12章 眩しい
菅「行かなくていいのか?」
澤「見つかったんだから試合しないと。時間そんなないんだしな。」
菅「バレーに関してはホント主将って立場優先させるよな。」
澤「主将だからな。」
俺だって本当は朱莉の所に飛んでいきたいさ。
けど、俺は主将だから。
チームを支えないといけない立ち場だから。
朱莉だってきっと今試合を放り出して行ったら怒るだろうし。
澤「よーっし、お前ら気合入れんぞ!」
「「「アス!!」」」
だったら勝ってみんなで会いにいけばいいんだ。
さっきよりも気合の入った様子の部員達を率いて、試合に臨んだ。
菅(たまには主将って立場忘れてもいいと思うんだけどな,,,)
スガの心の声は俺には聞こえなかった。
やっぱり壁は大きく高かったけれど
ここに居る全ての人が烏野というチームを強くしてくれてる。
そう思うとまだまだやれる気がした。
けど、朱莉のいないこの体育館は、
ひどく味気ない。