第12章 眩しい
探し始めてから20分ほど経った頃だろうか、
一旦体育館に集まり、状況を確認し合っていた。
黒「西側は?」
夜「いねぇ」
澤「森側」
日「そこも居ませんでした。」
澤「っクソ!!どこ行ったんだよ!」
黒「落ち着けよ。お前が慌ててどうする。」
澤「すまん、、、。」
なぜ、どうして
朱莉はいつもそこに居るのにするりと消えてしまいそうになる。
頼むから、俺の前から消えないでくれ。
俺の傍に___
ガラガラッ
突然話し合いに割り込むように響いた扉を開ける音。
一斉に音のした方を見ると木兎が誰かを抱えていた。
木「べに見っけたぞ。」
木兎の腕に守られるように抱かれた朱莉。
心なしかぐったりしてる、、、?
木「具合悪いみてーなんだわ。烏野のマネ1人借りてい?」
澤「分かった、清水。頼めるか」
清「任せて。」
清水を従えたまま、木兎は保健室へと向かった。