第1章 秘密の始まり
声と共に入って来たのが1人。
「あ、ニノちゃん!」
「ちゃん付け止めてください、っていつも言ってるでしょう?相バカさん」
と、口では言っているものの全然嫌そうじゃないニノ。
「こら、バカは酷いぞー」
「ほーら、戯(ジャ)れてないで」
音もなく現れ、2人の肩を叩くのは翔くん。
「戯れてません!」
「翔くんの言う通りだよ、戯れてないでさ」
いつも通り翔くんの肩を持つ松潤。
「サンキュ、松潤」
「どう致しまして」
切り出すなら今かな。
「あ、ねぇねぇ」
「んー?どしたの?リーダー」
いつも通りの能天気な返事を返す相葉ちゃん。
「ちょっと調べて欲しいことがあるんだけどね」
「何々?」
興味津々な翔くん。
「面白いことですか?」
半ば興味なさそうなニノ。
「リーダーが頼みごとなんて珍しいじゃん」
少し驚いた顔をした松潤。