第1章 秘密の始まり
あの子が帰ったあとはあの子が立っていた場所に立ってみたりする。
こういうことする俺って変態なのかな。
大きく空気を吸い込んで、それを吐き出す。
ここはいつ来ても気持ちいいな…。
あの子…名前は聞いたけどクラスは聞いてないや。
それはニノに頼むとして…もう一眠りぐらいしようかな。
と、考えていると…。
「リーダー‼︎」
扉が開いた音がして元気な声が聞こえた。
「あ、相葉ちゃん」
「リーダー、どったの?」
不思議そうに首を傾げる相葉ちゃん。
「何が?」
「いつになくボーッとして」
「相葉さん、大野さんがボーッとしているのはいつものことですよ」