第34章 林檎ちゃん
「うわ、エロ…」
「なんか言った?翔くん」
「や、なんも…」
ブレザーを脱いだ潤くんは、胸元のボタンをいくつか開けそこからネックレスが見え隠れしている。
おまけに腕を巻くっているからフェロモン全開。
「…ねぇ、潤くん」
「ん?」
「潮時って…いつなんでしょうね」
なんだか潮らしいニノ。
「さぁな。
俺は付き合うまでだと思ってるけど。
ま、アタックすんのはって意味だけどな。
例え付き合ってても想ってるのは良いんじゃね?」
あえて誰が、とは言わないけど。
「…ですね、付き合うまで猛アタックしますか」
「ん、そうだな」
「珍しいね、ニノが弱気なんて」
「そりゃ弱気になりますって。
こんなに誰かを落とせなかったのなんて初めてだし、欲しいと思ったのも初めてなんです」
「だろうな。
俺もここまで1人の子に執着すんの初めてだし」
「ねーねー!なんの話ー?」
シャワー室から出て来たハイテンションな相葉くん。