第34章 林檎ちゃん
ー翌日in嵐部屋ー
「ニノー」
のんびりゲームをしていると翔さんに呼ばれた。
「どうしました?翔さん」
「ここに置いてあったファイル知らない?
なんか見当たらなくてさ」
「それって潤くんが読んでるのじゃないですか?」
ソファーでそれらしきものを読んでいる潤くんを指す。
「え?あ、それ!」
「ごめん、借りてる。
必要だった?」
「別にいいよ」
「なぁニノ、そういやリーダー達は?」
どうしてなんでもかんでも私に聞くんですかね?
「大野さんなら相葉さんとシャワー室ですよ。
楓さんはそこで夢の中です」
机に伏せて眠っている楓さん。
「あ、ホントだ。
てかダメだろ?ニノ。
気づいてんなら何か掛けてやらないと」
「そこは紳士な潤くんがやったらどーです?」
「そりゃやるけどさ」
パサリ…と自分のブレザーを掛ける潤くん。