• テキストサイズ

【嵐小説】 Rainbow

第33章 休息


「きら…」


「そんなこと言わないでよ…悲しいじゃん」


和を力一杯抱きしめて言う。


「和が辛いなら、俺も一緒に苦しむ。

和が嬉しいなら、俺も一緒に喜ぶ。

辛いことも嬉しいこともさ、全部…全部分かち合おうよ」


「まぁ…くん…まぁくん…まぁくん!」


その後も、狂ったように何度も何度も俺の名を呼ぶ。


「辛いよ…苦しい…悲しいよ…」


今まで塞き止めていたものが、一気に溢れ出す。


「寂しい…もう誰も信じられない…助けて…」


これが、俺が最後に聞いた和の弱音だった。


「大丈夫だから…俺が、嵐が居るから。

1人じゃない、頼っても良いんだよ?」


「ふぇ…ま…くん…うぇ…グス…」


それから和は、ずっと泣き続けた。
/ 639ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp