第33章 休息
「てな風に、それから和はちょっと捻くれて成長したの。
それを変えたのが、我らが楓ちゃん」
「和先輩…」
「そんなことがあったんだな、ニノの奴」
「ニノぉ…」
「はいはい智くん、泣かないの」
「でもそんな呼び方してたんだね、2人って」
「そだよ、楓ちゃん。
それなのにニノってば中学に入った途端相葉くん、相葉さんって呼び出して…」
と、泣き真似をする雅紀先輩。
「そりゃそうだろ、中学生なんだからな」
「でもぉ…」
「そう言う相葉ちゃんだって、呼び方変わってるじゃん」
「う…だって…和って呼ぶなってニノが…」
「怒られたんだ」
「うん、そりゃもう凄い剣幕で」
話しながらも、ショボンとしている雅紀先輩。
よっぽどショックだったんだろうなぁ。
「でも小さい時にそんなことなあったんなら、そら荒れるわな」
「うん、よく頑張ったと思うよ」