第30章 メイドさん
「考えてることとか言わなくても汲み取ってくれるから楽じゃん?」
「言葉にすることって、大事なんだよ?松潤」
「知ってるわ!バカにすんな」
「はいはい、ケンカしないの」
と、ここで間に入る翔先輩。
「むぅ…じゃあさ、翔ちゃんはどっちなのさ!
この際だから表裏ハッキリつけようよ!」
「それを言うなら、白黒だろ。
ま、いいよ。受けてやっても」
上から目線な潤先輩。
けれど、潤先輩だから…カッコイイから許されてしまう。
「私はベテラン派ですよ、潤くん♪」
「ほらな、ベテラン派に1票」
「まっ、まだ1票だもん…。
うわぁーん、ニノの裏切り者ぉ…」
「なんすか、それ」
「色んな意味で楽しいな、皆と居ると」
ポツリ、と小さく呟く。
「やれやれ、皆子供なんだから」
なんだか、言ってることがお母さんっぽい智先輩。