第30章 メイドさん
「何々?楓ちゃんって、もしかしてメイド初体験?」
「うん、そうだよ」
「メイド相手に遠慮しちゃダメだからな。
メイドのプライドに障る」
「そ、そうなの?」
「ま、メイドにはメイドなりのプライドあるからな」
「そうなんだ…」
「メイドはうちの弘子と久美を付けるよ」
「お2人…」
「何?もっと必要?」
「だ、大丈夫だよ!和先輩」
「なんでその2人なの?やっぱり若いから?」
「まぁね」
「あれれ?弘子さんも新人だっけ?」
「あー、お前が言ってるのはもう1人の方だよ。
副メイド長の」
「そう、それ!」
「あ、一応紹介しとく?2人のこと」
「うん、お願い」
「まずは弘子の方な。
名字は田上だったかな。
黒髪のボブで、メガネをかけてる。
しっかりしてるから頼れるよ。
その分プライドも高いから注意して」
「分かった」