第27章 櫻井翔が眠る時
「翔くんね、ストレス溜まるとああなるんだ」
「へ、へぇ」
「うん、だから月1ぐらいなんだけどねー」
「まぁ、寝れば治るんですけどね。
あの人の場合」
「そうなんだ」
「…じゃんけんだね」
「そうだな、リーダー」
誰が翔先輩を見てるかのじゃんけんが始まろうとしていた。
「あ、じゃあ私が見てようか?」
「楓が?」
「うん、どうせ暇だし本でも読みながら見てるよ」
「ホントに良いのか?」
「あの状態の翔さんが起きたら、疲れますよ?
相手するの」
「大丈夫だよ、翔先輩にはいつもお世話になってるからそれぐらい」
「じゃあ、お願いしますね?楓さん」
「うん」
「…なんかあったらすぐ俺らを呼ぶんだぞ」
「?はーい」
なんかって、なんだろう?
あ、翔先輩にってことかな。