第26章 悪魔からの天罰
「楓ちゃん、ちょっと良い?」
「うん、大丈夫だよ」
「着いて来いよ」
「はーい」
潤先輩のあとに続く。
「どこに行く気ですか?潤くん」
「アレの準備。
早いに越したことは無いだろ?」
「ですね、お願いします」
「ん♪」
上機嫌な潤先輩に連れて来られたのは、仮眠室。
「え、なんで?」
私寝不足じゃないよ?
シャーッ…とベッドとベッドの間をカーテンで仕切る。
そして、戸棚からメジャーと折り畳み式の機械を出す。
いくつか設定し終えた潤先輩は、手元にいつの間にか紙とシャーペンが握られていた。
手際の良い潤先輩とは対照的に、状況が飲み込めず疑問符を浮かべたままの私。
「とりあえずさ…」
一通り準備を終えた潤先輩が口を開く。
「脱いで」
「・・・はい⁉︎」
ぬ、脱いでって言った⁉︎
「脱いで」
いや、聞き取れなかった訳じゃないよ。