第2章 秘密の共有
ーin体育館ー
大野先輩のあとに着いて、やって来たのは…。
「ここ、体育館ですよね?」
「うん」
「ここに居るんですか?」
授業してる様子も無いけど。
「うん、大体ね」
ガラッ。
「相葉ちゃーん、居るー?」
相葉さんって言うんですか。
「居るよーん‼︎」
奥から聞こえた、元気な声。
「バスケしないー?」
大野先輩が、珍しく声を張り上げて言う。
それぐらい広いんだ、この体育館。
「するするー‼︎」
これまた、大きな声。
「ちょっと待っててー、すぐ行くから」
そう言って、ガチャガチャと支度する音が聞こえて来る。
相葉さんって、恐らく明るく元気な人なんだろうな。