第2章 幼少期
温かい格好をして家を出る
家の近くに公園があるからそこに向かう
すこし広い公園で、ちょっとした湖なんかまであったりする
湖の近くにあるベンチによく遊びに来る、私のお気に入りの場所
――――……かっこよく言えば、身体は子供、頭脳は大人。なんて言ったみたり
そう、何が言いたいかっていうと、一応子供脳ではないため
幼稚園、今いる小学校での生活になんというか、違和感を感じる
その違和感にいつも顔をしかめてるせいか、…友達もまともにできた試しがない
ある子は、私の言っている言葉がわからないだとか、
ある子は、私がいつも顔をしかめてるせいで怖いだとか…
まぁ、理由は人それぞれ。おかげで今でも………ぼっちです
でも、それはそれでいいかな、なんて思ったりもする
変に気を使ったりすることもないし…うちの学校は、いじめとかそういうのも無さそうだし
…ひとりの方が、たくさん音楽を学べる
今の私の楽しみは、音楽だけだ
……なんというか、まさかここまで音楽に…というか、作曲にハマるとは思わなかった
前世の私なんて、音符のドレミとか、それぐらいしかわかんなかったのに…
そうウダウダ考えながらお気に入りの場所であるベンチに近づくと…
……先客がいた
どうやら、自分の背の小ささと、先客の…子供の背の小ささで遠くからは見えなかったようだ
私は、お気に入りの場所をとられた気分で顔をしかめつつそのベンチに近づいた