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【銀魂】万事屋のお隣さん。

第4章 それは予防線



「そよ姫、体調が悪いんですか。そうですか……。…はい、はい。では今日は……休暇ですか。はい。分かりました。お大事にと伝えてください。……失礼します」
「美和さん、今の電話は……」

坂田さんの一件があってから数日が経っていた。私も毎日そよ姫の元へ行っているし、生活的に坂田さんと顔をあわせる機会は少なかった。一回、朝にゴミを出しに来たらしい坂田さんとすれ違ったが、総悟くんの手前、会釈をするだけで終わった。総悟くんは「旦那おはようごぜえやす」と頭を下げていて、礼儀正しいことを再確認した。

話が逸れたが_____そよ姫が体調を崩された、と私の携帯に電話があったのはたった今だった。というか総悟くんと通勤している途中だった。

「姫様が体調を崩されたらしくて。今日は急遽休暇に_____どうしよう、家に」
「じ、じゃあ。俺の行きつけの茶屋があるんで、行きやせんか」
「え、でも…ご迷惑じゃ……」
「全然迷惑なんかじゃありやせん!確かに街に出れば危ねェかもしれやせんが……俺が守りまさァ、安心してくだせェ」
「そ、総悟くん………」

20代が10代にドキッとするなんて犯罪じゃないですか。これはいけない。

「じゃあ、案内してもらおうかな」
「は、はい!こっちです」

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