第2章 頭が痛い。
ちなつside
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「……つーか、んなことより。早く風邪治せよ?ちなつが風邪引いてると、オレまで落ち着かねぇから…。/」
そう言いながら、藍の右手によって、プルプルな両腕が下げられ、私のカラダはそのまますっぽり藍の腕の中に収まった。
心なしか、藍のカラダも少し暖かいような気がする。
「ねぇ、藍?熱あるの??藍も熱いよ?」
すると耳元でまたもや藍の真剣なときのいつもよりちょっと低めな声がした。
「……好きなオンナ抱きしめといて、体温上がらないほど、オレまだ出来てないから。/」
「ゔぅ〜藍大好ぎ〜〜!!///
ゔぅ〜…///」
「フッ、ぎになってるから。/」
そう言って微笑む藍の顔が、涙が溢れ過ぎて、滲んで見えた。
もったいないな。せっかくのイケメンの笑顔なのに。
まっ、いっか。
いつでも見られるもんね。//