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泣くな、バカ。【イケメンの悩み】

第3章 周りの声




ちなつside



藍は、185cmという高校2年生にしてはなかなかの高身長で、イギリス人のおじいちゃんの影響で、ほんのり瞳が青みがかってる。





その影響は瞳だけでなく、高くて綺麗な鼻筋や、人工染色されていない完全天然物のダークブラウンの髪からも見て取れる。




口はチョット悪いけど、、




その点を差し引いても、運動も勉強も得意だし、全く以って申し分ないくらいのイケメンだと思う。




私が藍と初めて話したのは、高校に入学して初めての席替えで、隣の席になったときのコト。





当然クラスの女子人気を一手に集めていた藍に対して、私から話しかけるだなんて、到底できなくて…




いつも教室中の女子の視線が私と藍を監視してるような気がしてしょうがなかった。




気にしすぎ!ッて自分で思ってても、



実際に授業中に、黒板から目線を外すと、




女子のなかでも一際ケバくて目立っていたグループのドンの川崎さんが、私のコトを睨みつけていたりしてた。





オォッこわっ!!




なんだよっ!私なんもしてないのに!!;;;





藍と隣になったばかりの頃は、本当に毎日がそんな感じで、落ち着かなかった。





席替えをしてから一週間ほど経った頃、藍が昼休みになるといつも決まって、ナ○キの袋を持って友達とどこかへ行っているコトに私は気がついた。





体育館とかかな?昼休みはどこも部活がないし。





カレは、どこか運動部に入ってたりするのだろうか……?





アレ???





私…カレが気になってる???;;




いや〜〜ないネ。私に限ってないよ!/;;




だって、私のタイプはそもそも短髪黒髪だもんっ!!




【爽やかさ】しか当てはまってないもんっ。




大丈夫だッ!!好きになんかならんぞ!!!





とまぁ、こんな感じで、出逢ったばかりの私は、自分のタイプではない藍のコトを好きにならないようにするコトで、ナゼか躍起になっていた。




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