第6章 星をさがしに(国見&金田一)
俺たちは凪沙をはさんで寝転んだ。
真っ暗な空には、たくさんの星が瞬いている。
「やっぱり冬が綺麗だね。晴れてよかった。」
「だな。今日ってなんの流星群だっけ?」
「ふたご座流星群だよ。」
金田一の質問に、凪沙が答える。
「流れ星みえたら、なんてお願いする?」
今度は凪沙が質問した。
「……凪沙はなんてお願いするの?」
金田一が答えないので、俺がぼそりとつぶやくと、凪沙が少し考えてから声を出す。
「私も青葉城西に受かりますように。」
「え、お前ほんとに青城くんの?」
金田一が少し驚いた様子で話に加わる。
「うん。そのつもりだけど。だめ?」
「だめじゃないけど、俺と国見はスポーツ推薦だったからあれだけど、普通に受験したら結構難しいだろ。」
「うーん、模試だとまだB判定なんだよね。でも、またゆうちゃんと英ちゃんと同じ学校通いたい。」
凪沙ははっきりとそう告げた。
「二人とも先に高校生になって、背も一気におっきくなっちゃったし、なんだか大人っぽくなった気もするし。
私も早く高校生になりたいなー。」
星空に向かってつぶやいたその言葉は、俺の耳に響いた。
「何寂しがってんの。こうしていつだって会えるのに。」
俺がそう言って凪沙の肩に自分のをぶつけた。彼女は少し笑って、こう続けた。
「ずっとこうして三人でここに来れたらいいのにねー。」