• テキストサイズ

【ハイキュー】短編中編つめあわせ

第9章 ここにいる理由③(黒尾&孤爪)


「あれ?起きてたんだ……。」

日付が変わってようやく、孤爪は帰ってきた。

「おかえり。お疲れさまだったね。」

「ほんと。くたくた。最悪……。」

孤爪は文句を言いながらドサッとソファに倒れこんだ。

(うわ、ホントに酔ってる。珍しい……。)

身体から漂うお酒の匂いと、少し赤い顔がそれを物語っていた。

「お水持ってくる。」

「んー……。クロは?」

「お風呂。」

孤爪はのろのろと起き上がって、渡された水を飲んだ。

「後輩、大丈夫だった?」

「うん多分……。」

空になったコップをテーブルに置く。

「多分て……。女の子にあんまり飲ませちゃだめだよ。」

「俺が飲ませたわけじゃないし。
ていうかなにそれクロがまた余計なこと言った?」

めんどくさそうに孤爪はため息をついて、ソファに再び横になった。

「研磨が最近モテてるって話は聞いた。」

「そんなの真に受けないでよ。あー、気持ち悪い……。」

「え。大丈夫?お水もう一回持ってくる。」

「いらない。」

早川がコップを手にして立ち上がろうとしたとき、孤爪がその手を掴んで止めた。

「研磨?」

「ナギ、これあげる。」

そう言って彼はポケットから何かを取り出して、彼女の手に握らせた。
/ 214ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp