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call.me

第4章 2




とりあえず今日のメニューは肉と魚両方で良いだろう
久しぶりの休みなのでちょっと張り切って作ろう。

なんて考えながら相変わらずの大荷物を抱えながら歩いていると聞きなれた声が聞こえた気がする、気のせいかと思ったら、やっぱり聞こえる。ちょっと低めのきつい言葉使い、蘭丸の声がする。でも姿が見えないのだ、首をかしげながら回りを見ても居ない、おかしいな、なんて思って路地に目をやれば揺れる銀髪
あぁ、こんな所に居たのかと思って「蘭丸」って声を掛けようとしたらいつもと様子が違う。
なに?と思ってよく見れば、蘭丸より低い位置に見える綺麗な桃色とオレンジが混ざったような髪色が見えた。
あれ?あれは、私の知ってる子じゃない?緑の目に可愛い声、オシャレな服に。
なんで蘭丸があの子と居るんだろうなんて考えても目の前に映ってる光景は変わらない。ただ、何故かぐらぐらって揺れてる気がした、ちょっと吐き気がして倒れそうになってガサッっと袋を一つ落とした。
すると、二人の視線がこっちに向いた。



あ、やばい目が合った気がする


吐き気に耐えて袋を取ってダッシュで寮に帰る
なんか呼ばれ気もするけど多分違う。
蘭丸は私のスッピンを分からないはず、だからばれないの。言い聞かせて雑に鍵を開けて部屋に入れば鍵とチェーンを閉める。机の上に袋を下ろせばトイレに駆け込む

「おっぇ・・」


吐き気が止まらなかった、どうしてかは分からなかったけど何故か吐き気が止まらない。
吐いて吐いて、トイレから出て時計を見ればもう7時だ。
多分今からご飯を作っても遅いから、メールで「ごめん、急用ができて今日はご飯作れない、明日作るね」って書いて一斉送信する。
どっちみち私も食べる気分じゃない

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