第2章 野郎だらけの勉強会
で、結局、そのまま黄瀬くんが2階に上がっていってしまったので、他の部員さんと分かれ、笠松先輩は私の家に上がることになった。
「悪いな、いきなり上がり込んで…」
「いえ、笠松先輩は嬉しいですよ。」
笠松先輩自体は、まあまあ静かな人だし、これまでバスケ部の応援に行った事が何度もあるから、はっきり言って印象は良かった。
「えっ…///;」
「なんだそりゃ?俺やデルモの黄瀬くんは、嬉しくないってのかよ!」
出たよ、サイダーで一昔前の酔っ払いみたいに絡んでくるバカ。
「モデルだろうが、チャラいのは無し。」
「なんスか!めぐみちゃんは俺のことが嫌いなんスか??!」
「どちらかと言うと…?」
「酷いッス!」
「ふはははっ!嗚呼、やべぇ!腹痛ぇー。」
「笠松先輩、さっきから笑い過ぎですよ。」
「嗚呼…、すまん。あまりに面白くてつい、な?」
「つい、じゃないです!もうっ!」
「まぁまぁ、拗ねんなよ。」
「別に、そんなことありませんからっ。」
ぷいっと、顔を大きく背ける。
不思議と笠松先輩といるのも、黄瀬くんといるのも、違和感はない。
廉のように、昔から知っているわけじゃないのに…
こういうのを、気が合うというのだろうか…?