第10章 夏風
ーーーーーーー
「オ〜イ、聞いてんのかい??めぐみさ〜ん?」
「ッ!な、なに?!」
「なにって、ソフトクリーム食べ終えた途端、急に黙り込んだのは、どこの誰デスカネー?」
やばい…;;
私、完全に感傷に浸っちゃてた…。
それに、"アノ件" については、廉も苦しんだのに……。
私だけ被害者気分なのは、絶対に良くない。
でも、それでもやっぱり…
この時期になると、あの頃の記憶が蘇ってきちゃうんだよなぁ……。
…廉は、平気なのかな…?
もう、4年だもんなー…
普通の人は割り切れてるよね……。
ふたりの声が頭から離れない私が、
変なんだろうな……。