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誰よりも輝いて【黒バス 笠松 幸男】

第8章 想っているから。



廉side
ーーーーーーー

俺は最低なのかもしれない。



笠松先輩に、あんなことを言っておいて、俺は今、めぐみと夏祭りをまわっている。



ラムネを片手に、「たこ焼き食べない?」と笑顔で言うめぐみ。



…本当は、笠松先輩とまわりたいはず。



でも、


中1のときの失恋の傷が、めぐみをここにとどめている。



【ブーブーッ】



茅原からメールだ。


ーーー

今日だけは、笠松先輩とまわらせてあげな。


…てか、それがイヤだって思うなら、





あんためぐみのこと、好きなんだと思うよ。

ーーー



「…意味わかんねぇ。」



「ん?なにが??」


不思議そうに俺の顔をめぐみが覗いてくる。



髪型や服装がいつもと違うからか、



俺は、なんか落ち着かない……。




「あっ!ソフトクリームあるよっ!」



いつもよりテンションの高いめぐみは、目を離すとはぐれてしまいそうだ。




「わかったから、俺の手つかんどけ。迷っても探さないぞ、めぐみ。」



「そこは探してよ。」



「イヤだよ。」


笑顔で言ってやる。



手を繋ぐくらい、今更なんてことはないんだ。



俺たちは幼馴染みだぜ?



ナイナイナイ。




「…もう。/」



!!



頬をぷくっと膨らませためぐみが、俺の手をつかんだ瞬間。




俺のからだに電気が走った。



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